親知らずは抜いたほうがいいの?

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親知らずのお話・・・

 

 

親知らずを抜いたほうがいいか、そのままのほうが良いか?どうですか?と言う質問をされることがあります。

 

 

親知らずとは奥歯の後に生えてくる真ん中から数えて8番目に当たる歯のことを言います。

近年の人はだんだんと顎の大きさが小さくなってきているので、親知らずが生える顎のスペースが無い場合が多くなってきています。

食事の習慣がやわらかいものを食べることが増えてきたからというふうに言われていますね。

 

 

歯が並ぶスペースが無いとどうしても変な向きに生えてきたり横の歯とぶつかってしまい、横に傾いて生えたり全部萌出できなくなることが多いです。

 

そうするとどうしても歯肉が被ったままで機械的に歯ブラシで磨けないようなことが起こります。

 

そうなると、親知らずと接している7番目の第二大臼歯も磨くことが困難になり虫歯になるリスクが増えてきます。

 

そのような時は抜歯をお奨めしています。

 

 

「将来的にその歯を使って再生医療したい・・・」といわれることもありますが、もちろん保険が利くような治療ではありませんし、その前に第二大臼歯が虫歯になるリスクのほうが高ければやはり抜歯を勧めます。

 

また移植に使えるんではないかと言う場合もありますが、大抵の場合、移植するにしても抜髄して(歯の中の神経を取って)移植することになりますが、歯根が湾曲して複雑な形態をしていることが多いですので抜髄自体かなり難しいことも多いです。

 

まっすぐに生えていれば残しておくことも意味があると思いますが、水平に傾斜している場合などはほとんどの場合現実問題として抜歯をすることが多いです。

抜かずに残すことをお奨めする場合は次のような場合です。

1:  まっすぐ生えていて、

2:  隣の歯が虫歯になるリスクが少ない

3:  対合歯(かみ合うほうの歯)と咬合している場合。

 

このような条件を満たす場合は保存する方向でお話しすることが多いです。

まっすぐ生えていて、歯根の形態も良好な場合は移植に使うことももちろん可能ですし。

 

症例によって異なりますので詳しくはご相談ください。

 

 

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