光重合レジンの限界について

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今まさに台風が近づいていますが、ちょっと東に逸れているようでまだこちらのほうは大丈夫そうです。

近畿地方の方の被害が心配ですが、くれぐれも非難はお早めに。

 

さて、今日は久しぶりに歯科のお話です。

 

最近は歯の詰め物も審美性を考慮して白いものを詰めることが多くなってきています。

保険では光重合レジン(光CR)というものしかありません。

強度的には昔のものと比べてよくはなってきていますが、それでも力がすごくかかるところには破折の危険性があります。

特に6番目の歯、で咬合力(噛む力)がかからないところ例えば歯の溝のところだけの場合は、詰めても大丈夫ですがもっと虫歯が大きくなって力がかかるところになってくるとどうしても破折の危険が高まります。

その場合保険では金銀パラジウム合金を使ったインレー修復が適用になるのですが、

 

どうしても金属が目立つので白い歯を入れてほしいということを言われることが多いです。

 

 

一番ベストはジルコニアセラミックと言うセラミックの素材やEmaxというセラミックの素材を用いたものが審美的にもきれいで耐久性も高いものになっています。

保険でとなった場合はインレーをお勧めしますが先ほどの破折の説明をしてCRを詰めることもありますが、歯ぎしりとかがある患者さんの場合あまりお勧めはしません。

前の歯科医院では詰めてくれたとよく言われますが、それで破折してもっと欠損部分が大きくなって来られているのでますます破折する可能性が高まります。まあ破折してもいいといわれると仕方なく詰めざるを得ませんがおそらく破折するだろうという予想のもとに治療するのは心苦しくはあります。(笑、本当は泣きたいですが・・・)

もっと安くていい材料が出てくればいいのでしょうが、なかなかそういうところが治療の限界といったところでしょうか。

咬合を調整しても物質の限界強度を超えると物は破折します。単純なことですが、使えるところは結構限られることも事実ですので腕ではどうにもできません。

あしからず、ご了承ください。

 

 

 

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