歯科治療の終わりは・・・予防の始まり

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今日は歯科治療の終わりと予防についてお話ししようかと思います。

虫歯になったり歯周病になったりして症状が出た場合に患者さんは歯医者さんを受診しますが、そこで治療を受けて一応終了になった場合に気を付けなければならないことがあります。

確かに虫歯を詰め物や被せ物の人工物で修復したとしても同じようなブラシの使い方、食生活、ブラッシング習慣、を続けていると何年かすると口の中の細菌はあまり変化しないので同じような症状が出てくると思われます。原因を除去しないと同じ経過をたどるでしょう。ましてや加齢に伴って免疫力も低下してきますし唾液の分泌も低下してくるでしょうからもっと罹患しやすくなると予想されます。

せっかく治療して治してもそういうところ、意識も変えていかないともったいない気がします。

もちろんそれには健診も大切ですがうまく磨けてないなら磨けるように、ブラシの選び方が悪いなら正しい歯ブラシを選ぶように、清涼飲料などを飲む機会が多いならそれを正すように、食事の間食が多い人ならその都度のブラッシングやフッ素の利用、リカルデントなどのガムの利用、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑える含嗽剤の利用、食べてすぐ寝てしまうならその習慣を変えるように、唾液が出にくいようだったらよく噛んで食べる習慣をつけるように、など様々な改善の方法を行っていかないといけないと思います。

それには歯科医の診療室の治療だけでは不可能です。最終的には患者さんの歯科に対する理解を深めていただいて、自身で予防できるようになることが最終目標だと考えています。

そのために治療だけでなく説明に重きを置いている次第です。

皆さん、タッグを組んで改善していきましょうね。

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