保険制度のお約束

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自由診療は理想ですが、ほとんどの診療は保険制度で賄っているのが現状です。

保険制度には暗黙の規則があります。

一カ月の患者一人当たりの平均点数が2000点を超えると個別指導に当たる可能性が高くなります。

極端な話、月一回しか予約を取らないと、一回に1500点の診療しても当たりませんが、月4回、一回500点の診療すると一カ月で2000点になりますので指導に当たるリストに上がってくるようなものです。

過剰診療という名目でです。

一回に1500点分診療するほうが過剰診療の気はしますが、そうではなくてあくまで一カ月単位の合計です。

はるか昔にその制度に反発して、「実日数で割らないとおかしいでしょう!」

と言ったことがあります。

一カ月に一回しか来ない人と短期間に頑張って治すのに8回通った人では当然8回通った人の方が一カ月の合計点数は上がります。過剰診療というなら一回単位の点数を比べないとおかしいでしょうと言いましたが、結局は予算に限りある診療報酬を抑えるために行っていることなので、本音は「あまり一カ月に何度も通わすな」ということです。

もちろん口には言いませんが・・・

「先生は何も悪いことはしてませんよ、でも毎回それだと指導に当てますよ。大変でしょう?書類をそろえるのも。仕事を休んで出席しないといけませんし、言いたいことわかりますね。私たちは世間の歯車のうちの一つなんです。わかりますね?」と技官に言われたのを覚えています。

 

それなら「月に保険では3回までしか通えません」って書いて欲しいくらいです。

まじめにいくら診療しようと毎回やり玉に挙がって戦うのは疲れます。

だから、たとえ通えても、一気に治せたとしても、治せないんです、保険じゃ。

まあ出来るだけ早く治そうと頑張ってる私みたいな先生もいますが、そういう人は大きな力からは睨まれるということです。

まあそろそろ、戦うのも疲れましたね、、、頑張れる範囲内で細々と頑張ろうと思うこの頃ですね。

暗黙にご理解ください。一気に治してと言われても無理な事情もあるってことですね、笑。嘆かわしい制度ですが仕方ないです。その中で出来ることをやるしかないので・・・

 

 

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