最新の技工機器と匠の共存

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今日から10連休の方が多いかと思いますが、当医院は明日から5月6日までの9連休となります。

さて、今回は最新の技工機器のご紹介。

技工とは詰め物や被せ物を作ることですが、技工士さんに作っていただいています。

その技工士さんが使う機械ですが、最近はコンピュータ化されて歯科医が削った歯をスキャンしてコンピュータ上で計測しブロックを削って作り出す方法があります。

またどういう技工物ができるのかのシュミレーションも行えます。

例えばこんな感じです。

 

 

厚みはどれくらいとれるか、などを計測できます。

こういう情報を技工士さんと共有し、連携してチームで診療にあたっています。

こちらが形成した(歯を削ること)ものが拡大して技工士さんにもみられるので、より形成の精度を上げていかないといけません。

当医院の場合、昔のように歯科医師の言うことがすべてで技工士さんがその下という関係性ではありません。

プロとしてどちらもリスペクトしていますので、技工士さんのほうから「ここの形成はあと0.2ミリ必要なのでお願いします。」という風に言われることもありえます。

総合して取りまとめていくのは歯科医の仕事ですが、昔のように上下関係だと作る側の意見が全く聞けない状態でしたので、「意見があるときは何でも言ってください」と伝えています。

こちらは形成のプロですし技工士は作製のプロです。そうやって尊敬しあっているからこそ、明らかに理屈が通らないような、手を抜いて作ってきたときは厳しく言ったときもあります。しかし、反面向こうも言いたいことが言えるので本気の仕事ができています。

ぶっちゃけ流れ作業で作られてる技工所さんもあるんですが、

模型をトリミングする係、ワックスアップする係といった具合に。

そうすると効率的ではありますが責任の所在が分からない。

最初のトリミングの係は一番新人が当たることが多いようですが、そこでエラーが出てしまうといくらそのあと素晴らしい仕事をしようがダメです。

当医院では、だれが作っているのか専属の人を決めてもらっています。だから作った人が違うとわかります。

昔こんなことがありました。「これ作ったのは前の人じゃないやろう!誰が作った?」と問い合わせたときに「いや、いつも同じ技工士が作っています。」と営業の人が返事をしてきましたが、「ほんまか?もう一回確かめて連絡してくれ」と言うと

「すみません、その日たまたま風邪で休んでいて代わりの者が作ったそうです」という返事がきました。

作る人の技工物の形態の癖がありますのでやっぱり人が変わるとわかります。溝の入れ方なども違うので最初にこちらの意向を何度も話して作ってきてもらっているので初めて担当する人にはわからないのです。

 

新しいコンピューターと使った機材を使い効率化は求めつつ、プロが責任をもって仕事ができるようにただの量産体制ではできない匠の部分も残しながら、共存しあってこそ理想に近づける気がします。

最近は単純操作は機械にとって代わられていっていますが、コアな部分、機械ではできない部分というのもまだまだ残ると思っています。うまく共存できると良いですね。

 

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