根面カリエスについて

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根面カリエスって何?

今回は根面カリエスについてお話します。

ちょっと料理のブログっぽくなっていましたので(笑)、ちょっと今日は歯のお話をしますね。

根面カリエスとは歯の根の部分に出来たカリエス(虫歯)のことです。

歯の上部はエナメル質という身体の中で一番硬い組織で守られています。

しかし歯の根の部分はセメント質と言う弱い歯質で覆われており虫歯になりやすい部分なのです。

若いときは歯の根の部分は歯茎で覆われています。だから根面が虫歯になることは少ないのですが、
年齢が上がってくると、30代後半から40代以降の方などだんだんと歯肉がやせてきますので根面が露出してきます。

 

そうすると弱いセメント質で覆われたところから虫歯になりやすくなるのです。

それと歯周病にかかっている方も歯周病によって歯茎を支える歯槽骨が吸収されて、やせていきますので歯肉が下がって根面が露出しやすくなってきます。

それゆえ根面カリエスのリスクが上がってきます。

昔は歯が丈夫だったのに・・・とよく言われる人がいますが、さてどういう理由からでしょうか考えてみましょう。

 

 

 

歯が丈夫と言うことは唾液の中のカルシウム成分が高い人だといえます。

 

そういう人は再石灰化しやすく虫歯になりにくいですが逆に歯石が付きやすくなります。

そうすると中高年になってきたときに歯石が付いていると嫌気性菌である(空気を嫌う細菌)歯周病菌が繁殖しやすく歯周病になりやすくなります。

歯周病になると今度は先ほど言った理由から根面カリエスになりやすくなってしまいます。

昔は歯が丈夫だった人こそ気を引き締めてチェックをすることが大切ですね。

定期健診を受けて丈夫なままの歯でまだまだがんばりましょう!

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