鳥取 足立美術館に行ってきました。

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先日のお休みに鳥取にある足立美術館に行ってきました。

たまたまテレビで四季の移ろいを感じられる美術館として16年連続で庭園日本一に選ばれたところだということをやってるのを観て、どんなところなのか興味がわいて行ってきました。

 

 

広島から結構な時間がかかりますが、まあたまにドライブがてらですのそれなりに楽しめました。高速道路はそうでもないですが、山の中を走るとまだまだ雪が多くて何度かスリップしてカウンターを当てながらの運転でヒヤッとしましたが(笑)いくつもの道の駅を越えてやってきた美術館の正面玄関がこんな感じです。

 

何の予備知識もなくいったので庭園にばかり関心がありましたが展示してある美術品も横山大観をはじめとして陶芸では北大路魯山人などのコレクションも心打たれるものがあります。

 

美術館を入ると入口にお土産屋さんがあって、まだ何も見る前に気に入ったのがこのハンカチで衝動買いしてしまいました。

 

 

広げるとこんな感じです。

 

 

実はなんも知らなかったのですが、これは横山大観の有名な絵だったんです。

芸術に疎いのでお恥ずかしい話ですが、そんな僕でも「いいなぁ・・」と思わせるのはさすがにやっぱりすごい表現力なんだろうなと逆に感心しました。

どうしても好きな絵とそうでもないものとがあると思いますが、なんか歌もそうですが自分の感性に合うものってあると思うんですよね、自分の中の何かと共鳴するっていうか・・・よくうまく表現できませんが、そんな物に出会えるのが絵や陶芸などの芸術であったり音楽などであったりするんじゃないでしょうか。

人の内側にあるものをうまく表現することのできる特殊な人たちなのかもしれませんね。

 

話がそれてきましたが・・・

 

とりあえず中に入って、個々の自慢の庭園がこんな感じで、窓一面が額になっているような一つの絵という感じですかね・・・

あいにく雪景色は見れませんでしたが、この景色をずっと残すために電線が立たないように景観が変わらないように、すっと遠くの山の土地まで買ったそうです。

 

 

 

 

すごいなと思ったのは床の間なんですが・・・

 

 

ちょっと写真がうまく撮れてませんが、すみません。

 

床の間に飾られた掛け軸かと思いきや窓から見える景色なんですよね。

実物はもっときれいで感動します。

映っている滝も人工に作ったそうですが・・・本当にそこまでするとはすごいです。

 

順路を回っていくと丁度ここを過ぎたところが美術館の入り口で人が通るので映ってしまいましたが、絵じゃない本物の景色です。

 

 

このように庭園を満喫した後、美術館の方に入っていきました。

 

 

美術館では横山大観をはじめいろいろな人の作品を見ることができます。

全部じっくり説明を読みながら観るのもいいですし、

その中のひとつでも、ふたつでも「これなんかいいなぁ・・・」って思えるものと出会って心をホッコリさせるのも美術館の醍醐味じゃないでしょうか。

遠くから観るのと近くから観るのとも違いますし、遠くでこんな感じに見えるのにはどういう描き方してるのかな・・・なんて言う見方もありかと思います。

たまには自分と違った芸術家と呼ばれる表現者の心に触れてみるのも面白い経験でした。

 

最後に魯山人が書いていた心に残ったことばを紹介します。

 

魯山人のことば
「私が最初陶芸製作をやろうとするときには私の挙措を大分危ぶんだ人もあるが、幸いに途中挫折することもなくぼつぼつ進んでいる。今後十年私に健康を与えてくれるなら、なんとかしたものを遺すべく、努力したいと思っている。努力といっても私のは遊ぶ努力である。私は世間のみなが働きすぎると思う一人である。私は世間の人がなぜもっと遊ばないかと思っている。画でも字でも茶事でも雅事でも遊んで良いことまで、世間は働いている。なんでもよいから、自分の仕事に遊ぶ人が出てこないものかと私は待望している。仕事に働くひとは不幸だ。仕事を役目のように了えて他のことの遊びによって自己の慰めとなす人は幸せとは言えない。政治でも実業でも遊ぶ心があって余裕があると思うのである。」

なるほど深い言葉です。

 

またこんなことも言っています。

「ものさえ分かって来ると、おのずから、趣味は出て来るものである。趣味が出て来ると、面白くなって来る。面白くなって来ると、否応なしに手も足も軽く動くものである。」

こんな風に仕事もできたら良いのですが・・・なかなか私のような凡人には難しいように感じました。

皆さんはいかがお考えでしょうか・・・ではまた。

 

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