免疫力と傷の治り

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今日は免疫力と傷の治りについてのお話です。

日々診療していて一番緊張するというか人による違いを実感するのが外科的な処置を行った後の傷の治りです。

いくら丁寧に縫合しても傷口がなかなかくっつかない人もいれば、抜歯後翌日には傷口が収縮して血の塊もしっかりくっついていて痛みもほぼないという人もいます。

もちろんたばこを吸われていたりすると格段に傷の治りは遅いですし縫合しても縫合不全になったりすることがあります。

タバコを吸うともちろんたばこの成分自体も悪いのですが傷口に毒を塗ってるようなもんですので、そればかりでなくタバコを吸うと一酸化炭素を吸うことになりますので血中のヘモグロビンが酸素と結びついて体全体に酸素を運んでいくことによって細胞は生きているんですが、そのヘモグロビンが一酸化炭素と結びつく力が酸素よりもものすごく強いので酸素を運べなくなってしまうので細胞自体が弱ってしまうのも大きな原因だと思います。

それと食事ですね、人間は生きている限り細胞は壊れてまた新しく出来てを繰り返しています。新しく細胞を作りには当然その材料が必要です。

材料が不足すると当然作れないです。

けがをしたり、病気をしたりすると普段より壊れてるところが多く修復しないといけないところがあるわけですから普段より良く良い材料を摂らないといけません。食べれないと治りにくいのです。

歳をとってくると食べれないという人がたくさんいます。食べるのもはやり大変ですが、食べれる人は元気です。(暴飲暴食っていう意味じゃないですよ、笑)

皆さんも病気になったり、けがをしたり、傷を負ったりしたときは積極的にバランスよく食べることを心がけられると傷の治りも、病気に対する抵抗力も上がると思います、それともう一つはいっぱい寝ることです。

大抵バランスよく食べて、よく笑って、いっぱい寝たら身体の修復能力は最大になるかと思います。

薬で治すんじゃなくてあくまで薬は身体の修復を助けるためのものですから(もちろん細菌を殺したりはしてくれるでしょうけど、それも免疫系を助けるという意味では一番は自分の身体の治す力が大事ですから)

 

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