患者様の声・質問

歯みがき粉のフッ素とフッ素塗布の違い

歯磨き粉に入っているフッ素とフッ素塗布のフッ素は違うの?という質問です。

市販されている歯磨剤のフッ素濃度は1000ppm以下と決められています。
一般に歯科医院で行うフッ素塗布はフッ素濃度で9000ppmぐらいです。

作用としては低濃度のものは酸で溶けたカルシウムを補う再石灰化作用に関与して、

高濃度のものはエナメル質のハイドロキシアパタイトに作用してフルオロアパタイトを形成して歯質の強化に関係していると言われています。

少し作用が異なるようです。

虫歯のリスクが高い人にはどちらも有効だと思われます。

フッ素のお話

フッ素のお話。

最近いろいろなところでフッ素の効果を疑問視することが上げられています。
「フッ素が歯に取り込まれることは無いから効かないのではないか。」と言うものもあります。

その根拠は明海大学 筧光夫教授の講演記録の「生体アパタイト結晶形成機構とフッ素イオンの影響」を参照されているようです。

ちなみにこれはちゃんとした論文ではないそうで講義内容を記録しただけのものだそうです。

他にいろいろな同様のことを調べている論文もあるようですが、

他のものはフッ素が取り込まれて歯が酸に溶かされにくくなっているというものが多いようです。

またいろいろな害があってフッ素入りの歯磨き粉を使うと癌になるとかダウン症になるとか骨肉腫になるとかいろいろありますが、どれも濃度がぜんぜん違う話のようですので心配は無いのではないでしょうか。

内容が定かでない、そういうものをひとつだけ引っ張り出して,

さも正しいように取り立てるのはどうかと思いますね。

いろいろな論文が出てそれをまたいろいろな人が「ホンマかいな?」と検証して、「ホンマやった」となって、おそらく間違いないだろうってことで世間に拡がって常識になっていくことが多いのですが、一個の話で飛びついてみんなの不安をあおるようなやり方をする人もいるみたいですので注意が必要です。

これからまた新しい考えや、研究結果が出ていって、おそらく間違いないだろうってことになっていくまではいろいろな情報に耳を傾けて、疑いの目を持ってことに当たることは大切だと思いますので、また新しい情報が入れば情報を更新していこうと思います。

結論は、結局のところ、基準値を超えたフッ素入りの飲料水を毎日ガブガブ大量に飲み続けなければ心配いらないし、フッ素入り歯磨き粉や歯科医院でたまに塗るフッ素ぐらいでは何も起こらないと言うのが現在のところの見解のようです。

安心してくださいね。

治療期間についての質問!!

診療の期間について質問がありました。

誰もが速く治したいと思っていると思います。もちろん出来る限り速く治療を終えるようにしたいのはこちらも同じです。

治療にはいろいろな種類がありますが。虫歯に限って言えば

1:詰め物をするだけのもの(プラスチックのようなものを詰める)
2:型を取って詰め物をするもの(技工所で銀歯やセラミックを作ってくるもの)
3:神経をとらないといけない治療が必要な場合、昔神経の管の中の治療をされているが、再治療が必要な場合。
4:抜歯が必要な場合。
5:噛みあわせが無くて残っている歯も伸びていたり、傾いていたりする場合。

などがあります。

1:などはその日にその歯の治療はすみます。


2:などはその日に型を取って次の来院時に入ることになります。


3:になると神経を取る場合は取った後の状態によりますので何度か中の薬を交換することになるのでその回数だけ時間がかかります。最短で冠が入るまで4回ほどかかります。


4:になると抜いてからの傷が治らないと最終的な修復物を入れられないので傷が治るのを3ヶ月とか4ヶ月とか待たないと作れないのです。


歯肉の状態が安定して形が変わらないようになってからでないと、入れることが出来ないので時間がかかります。


5:になってくると歯を抜いたり、形を変えたり、神経の治療をしたり、とすべてが絡んでくるので最も時間がかかります。

と言った具合でなかなかすぐにといかないのです。なかなか大変ですが、ご了承ください。

また一度にたくさん治してほしいと言うこともよくお聞きします。


詰めるだけのものとかなら噛み合わせに関係しない場合は何本かは同時に治療できますが、

型を取って噛み合わせに関係してくるような場合は噛み合わせを確保して作っていかないといけないので一度には治療できないのです。

本来の噛みあわせが狂ってしまうと様々な悪影響が出てきますので、ちゃんと噛むことが出来る状態を出来るだけ保って治療することが必要です。

ざっとこんな感じですが、出来る限り速く治療を心がけていますので、詳しくはご相談ください。

 

速く治す為には早期発見が基本ですのでよろしくお願いします。

広島市の節目健診、妊婦健診、などのおはがきをお持ちの方、対応しておりますのでよろしくお願いします。

学校健診で引っかかった学生さんも早めに治療しましょうね。

セラミックのお話

表からみた感じです。  右:e.max     真ん中:メタルボンド  左:レジン前装鋳造冠

 

 

裏から見た感じ  右:e.max   真ん中:従来のメタルボンド   左:レジン前装鋳造冠

 

セラミックのお話です。

歯の被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)は保険診療では銀歯と言われている金銀パラジウム合金で作られる銀色の金属のものになります。

簡単に前歯のお話をしますと、

保険診療:  

 レジン前装鋳造冠:  表は硬質レジンと言われるプラスチックのような白いもので、裏面は金属で出来たものです。金属のフレームに表だけプラスチックを貼り付けてあるような感じのものです。

どうしてもレジン(プラスチックのようなもの)の部分が強度的に天然歯よりも、ずいぶん柔らかいのですり減ったり、傷ついて色がくすんできたり、金属に貼り付けているだけなので剥がれて割れてしまったりすることが欠点として挙げられます。

自由診療:

当医院でお奨めしているセラミックスです。

 

以前はメタルボンドと言われるものが主流でしたが現在は新しい素材がいろいろ出てきて進化してきています。

以前のメタルボンドはフレームが金属で冠の境目のところも金属で出来ているものでしたが裏面が金属が見えていました。

それでは審美性がいまいちなのと少しでも金属が歯肉と触れるところを無くそうと技工士と相談してカラーレスと言われるマージン部分もすべてセラミックで作る、表も裏からも、金属が見えないメタルボンドを20年以上前から採用してきました。

そして現在はe.maxと言われる、新しいセラミック素材のものを主に使用しています。

e.max(イーマックス):  従来のセラミックに比べて「審美性」「耐久性」を兼ね備えたセラミック素材です。
特徴は4つほどあります。

1:  強度は360から400mPaと天然歯(エナメル質)の350mPaに近い強度を持った素材です。

2:  透明感がとても高く、一番天然歯に近い透明感審美性を再現できます。

3:  天然歯と固さも似ているので天然歯を過度に磨耗させてしまったりと言うこともなく歯に一番優しい素材と言えます。

4:  歯肉にも良い。  金属使用のものは金属イオンが溶けることによって冠の境目の歯肉の部分が黒く変色したりすることがありますが、セラミックはそれが無く金属アレルギーも心配ありませんので歯肉にも良いと言えます。  
ちなみにお値段はe.max 10.8万円(税込み)でさせていただいております。

他にもジルコニアなど、症例によって様々な選択がありますので詳しくは医院にてご相談ください。

ホワイトニングの質問

 

 

ホワイトニングについての質問がありました。

 

ホワイトニングは歯の表面の着色物質を漂白するのとエナメル質の表面構造を変化させる二つの作用によって歯を白くします。

真っ白になるかですが、一回のオフィスホワイトニングで大体3段階程度白くなると言われています。

写真に撮り見比べてみると一回でも違いがありますが、眼に見えて明らかに白くなったと感じるには2、3回必要でしょうか。

 

またエナメル質のエナメル小柱の構造を変えて乱反射させることについてですが、唾液の作用である、再石灰化によってどうしてもだんだんと結晶構造の後戻りが現れますので定期的に追加で行っていく必要があります。

 

タッチアップと言いますが3ヶ月から6ヶ月ごとに行っていけばエナメル小柱の状態を維持することが出来ます。

 

オフィスホワイトニング後の注意ですが、

 

唾液の中の成分であるペリクルという皮膜で歯は覆われているのですが、ホワイトニング後はそれが剥がされている状態で24時間ほどでまた覆われるます。

そのときに色素の濃い食品を摂るとこのペリクルに色素が取り込まれてしまいますので歯の表面への再着色を避けるためにタバコやコーヒー、コーラなどは控えるようにしてください。

 

歯磨き粉について

歯磨き粉について質問がありました。


フッ素の含まれているものがほとんどですが講演会で歯科医院で売られてる歯磨き粉が良い言われたが・・・とのことでした。


フッ素の含有濃度が違うと説明されたそうです。

そんなに違うのかいな??と思いこちらでも調べてみましたが、

 

歯科医院で売られているものでもっともフッ素濃度が高いものは970ppmでした。


ちなみに一般のシュミテクトが920ppmです。
 


日本で市販できる歯磨剤のフッ素含有濃度は1000ppm以下と決められているそうで、歯科医院で発売されているものもそれ以下というわけです。

市販のものとそれほど変わらないと思いますが・・・
直接お聞きしたわけではないのでどういう趣旨で話されたのかは不明ですが、そんなところです。

どちらかと言うと研摩剤や発泡剤などが違うことが多いですかね。
あまり歯を傷つけるような研磨剤を入れていなかったり、泡立ちが良くなり過ぎる発泡剤を少なくしてあったりです。ご参考までに・・・

 

歯ブラシの選び方

 

 

明日、6月4日は虫歯予防デーですね。虫歯予防と言うことで今日は歯ブラシの選び方についてちょっとお話しますね。


いろんな歯ブラシが出ていますが、一番オーソドックスなお話をします。

虫歯予防のための歯ブラシは


毛の硬さは「ふつう」


歯ブラシのヘッドの大きさは「小さめ」


毛先は「まっすぐ」


柄は「まっすぐ」ストレートでシンプルなもののほうが持ちやすいです。
 


歯周病の改善のための歯ブラシは


毛の固さは「ふつう」が基本ですが、歯茎から出血したり弱っている場合は傷つけないように「やわらかめ」がお奨めです。


毛先も「細め」で歯周ポケットに入りやすいものがいいでしょう。

次に電動歯ブラシについてですが、いろんな電動の物が出ています。


一番歯垢が落ちやすいといわれているのは超音波ブラシでしょうか。ちょっとお値段は張りますがお奨めです。

 


しかし、ブラシの当て方がここでも重要になってきますので詳しくは歯科医院で説明を受けられてください。

 


あと、ブラウンの丸い形の電動ブラシもヘッドが小さく慣れれば一本一本磨くことが出来るのでお奨めです。

 


私は超音波ブラシとブラウンのプラックコントロールを両方使っています。笑 

時々手動の歯ブラシも使います。それぞれ磨きやすいところがあるんですよね・・・実際には。

 


困ったら歯ブラシ持って気兼ねなくご相談くださいね。

励みになるのと自分への戒めと・・・

 

当医院では終了された患者さまにアンケートをお願いしています。

それはすごくモチベーションを上げることにもなりますし、日々の診療の力になります

またときには自分では気づかなかったことを思い知らされ、反省し自身への戒めとなることもあります。

私にとっては本当に大切な患者さんとのコミニュケーションツールといえるかもしれません。

 

「充宏!ひとに迷惑かける人間になるなよ!ひとの役に立つ人になるんやぞ!」

小さいときにわんぱく坊主でしたのでよく親父にそう言われたものです。

この歳になると本当に役に立てる人になれてるかな・・・と自問自答することも多くなってきています。(笑)

出来るだけみなさまに満足していただけるようにどこを改善したらいいか、と考えたときに考えるだけじゃわからないので直接聞いてみるのが一番だ!!と思い立ってはじめたことです。

「ホームページが見つけにくかった」と言うような意見もいただきました。出来るだけ更新もしていき、新しい情報も発信していくのが一番かなとがんばっています。

またお礼のお言葉を頂戴することもあります、そのときはすごくうれしくて、この仕事をしていて良かったなと思える瞬間です。

今後ともいろいろ改善してがんばっていきますのでよろしくお願いします。 

 院長 石田充宏