患者様の声・質問

型を取るものについての質問

患者さんからの質問です。

 

歯を削って型を取ってもらったのですが、上の歯を削ったのに下の型を取ったのはなぜですか?

また型を取る粘土みたいなのが苦手でどうにかなりませんか?と言う質問です。

 

まず、型を取って銀歯や入れ歯を作るときにお口の中の状態を模型上で再現しないといけません。

 

そのために咬合器と言うものに模型を付けてそれから技工士さんが作業していきます。

 

 

そのために削った側だけでなく、その反対のほうの歯の型も取っておかないとどのように噛んでいたのかを再現できません。そのために反対のほうの型も取るのです。

 

もちろんそのときに噛み合せも取るようになります。ご理解いただけましたでしょうか?

 

 

 

次に型を取る材料ですが、印象材というものを使います。

 

 

 

いろんな種類がありますが、どれも粘土のような物です。笑

のどの奥に流れないようにして取りますが、どうしてもこれを使わないと型は取れませんのでご容赦ください。 

 

 速く固まるタイプのものもありますので詳しくはご相談くださいね。

インプラントはすぐに噛めるのかについて

インプラントの質問です。

 

 

 

 


最近、細いインプラントを穴をあまり掘らずに拡げて埋めてすぐに入れられる(噛めるように)出来るインプラントがあるそうだけど、どうなんですか?と言う質問です。

先ず最初にインプラントは骨と強固に結合して機能することになりますので、細いインプラントよりは太いインプラント体の方が骨と接する表面積が大きいですのでより咬合力に耐えることが出来ます。

一般的なサイズのインプラントを埋めることが出来れば問題ないのですが、極端に細くなると強度的な面で問題になると思います。

またすぐに入れることが出来るというのは場合によりけりだと思います。

十分に骨植が堅固な場合は可能かもしれませんがリスクはあります。

インプラントを埋めたとしてもすぐに骨と結合するわけではありませんので、骨と結合するまでの期間、咬合力が加わってもインプラントが動かないという前提がありますが、人によって咬合力に差がありますし、骨を折った人がまだくっついてないけど完全に動かないように固定しているので使っても動かなければ骨はくっつくという理屈のようなものです。

理論的には可能でしょうが、かなりリスクはあるというほかありません。

失敗してもいいのならやりましょうと言うのでしょうか?

そういうわけにもいきませんから、私は即時加重はしません。

経験上不可能ではないと思いますが、少しでも失敗することが無いように、確率の高い方法にするべきかと思いおこなっていないだけです。

それはドクターの考えによっても患者のニーズによっても変わってくるでしょうから、どちらが正しいのかとは言えないと思います。

ただできる限り不確定な要素を排除したいと思って治療しています。

ですので、すべての症例で即時加重可能と言うのはちょっと違う気がしますが・・・

あと、拡大して埋めていくということですが、これは昔からある方法ですが細かく大きさを上げていってホールを作っていく方法だと思いますが、

 

似たような方法もいろいろ試したことはありますが、骨の硬さによって、すべてが同じように拡大できるわけでも無かったですし、やわらかいほうにズレてしまいますし、

 

とりあえず埋まればいいというわけでもありませんので、使うことはありますがGBRを併用したりすることが多いですので、拡大の方法だけでまったくGBRが要らないとは言えません。

それゆえ、拡大するだけで埋入できるというようなことは言えないわけです。

選択肢を狭めるようなことは当医院ではいたしておりませんので・・・

 


答えになりましたでしょうか・・・

 

 

詰め物についての相談を受けました・・・

先日相談を受けました。 

会社の人が詰め物が取れて歯医者に行ったら

「定期的に詰め物をはずして中が虫歯になっていないか確かめないといけません」と言われたそうなんだけど・・・そんなものなの?

・・・

定期的に詰め物をはずす必要があるなんて聞いたことはないですが・・・

 

治療の時には虫歯になっている部分は特殊な場合を除き、すべて取り除いているはずですので中が虫歯になるはずは無く、ましてやわざとはずして確かめるんなら最初から取り除くべきでしょう。

 

 

 


どうしてそのように説明されたのかよくわかりません。

治したところが永久にもつのかですが、それはまた話が違ってきます。

冠を入れたり詰め物をしたりするのに接着にセメントを使いますが、それがどれだけの耐久性があるのか、またレジンと言う樹脂で出来た詰め物はプラスチックのようなものですからどうしても磨耗してきたり、変色してきたりしますので変色したり劣化してきた場合はやり直さないと仕方ありません。

だから永久にもつものは無いのかもしれませんが、それでもわざと虫歯になっていないか確かめるためにはずす必要があるわけではありません。

歯科医になって30年近くになりますがそれくらいの年月がたってもやり治すことなく特に問題ないものはたくさんあります。

変色や劣化で欠けてしまったりするレジンのようなものは気になったり破折した場合はやり直す必要はあるでしょうが、詰め物や冠をわざわざ故意にはずす必要は無いのではないでしょうか。

こちらでは変色したり破折しているところは説明差し上げた上でどうされるか相談の上で治療するようにしていますので、もしも何かわからないことがありましたらお気軽にご相談ください。
 

歯周ポケットって?

 

患者さんからの質問です。

 

歯周ポケットって何なんですか?と言う質問です。

 

歯周ポケットとは歯と歯茎の境目の溝のことをいいます。

 

 

 

このポケットの中に細菌の塊である歯垢(プラーク)が溜まったり歯石が出来たりすることによって歯周病が進行していきます。

 

歯周ポケットは歯周病が進行するとより深くなっていきます。

それゆえ歯周ポケットの深さを測ることで歯周病の進行度合いを見分けるだいたいの指標になるのです。

 

歯周病を治療していく上でも必要な検査です。

 

 

歯石を取ったりするときも保険制度ではこの検査をしないと出来ないことになっています。

たまにですが、検査せずに歯石だけとったほしいといわれる方もいらっしゃいますが、

詳しいお話になりますが保険制度では決まりがありますので検査をせずに歯石の除去は認められないことになっています。

それゆえ保険を使うのであれば必須の検査となります。

保険を使わないのであれば可能ですが、まあ・・・歯周病の病態を把握するには必要ですのであまりお奨めではありませんし、同じことをしてわざわざ保険を利用しないのも・・・賢明な策とは思えませんので(笑)、ご協力くださいね。

 

ずっと美味しく食べるためにお口の定期健診お奨めします。

銀歯を入れたところが凍みるのですが・・・

患者さんからの質問です。

「他の医院で銀歯を入れてから凍みるようになったのですが・・・虫歯が残ってるのですか?」

 

虫歯の取り残しが無いことを前提にお話しますね。

 


虫歯は細菌によって起こるのですが、基本的に細菌感染した歯質は削除しなければなりません。

(抗生剤などで細菌を殺してって言う方法もありますが、確実ではないですし、保険の診療ではありませんので、ここでは除きます)

歯の構造は表面はエナメル質という固い組織で出来ていて、その中に象牙質がありそして歯髄といわれる神経が中にあります。
 

 

 


エナメル質は知覚が無いので削っても痛みを感じません。

象牙質はチューブ状になっており、中の歯髄とチューブでつながっています。

チューブの中の液体が動くことによって歯髄に刺激が伝わると言われていますので象牙質を削るとそのチューブが露出した状態になるので歯髄に刺激が伝わり痛みを感じます。

それゆえに虫歯を削るときに麻酔をするのです。
 


また神経に近いほど刺激が伝わりやすいですので凍みることが多いです。

削るときになるべく熱などの刺激が伝わらないように注水して切削するのですがそれでも神経に近いと刺激が伝わり一時的に神経がダメージを受け知覚過敏の状態になることがあります。

大抵の場合一過性で元に戻るのですが、金属が熱を通しやすいのもありますし、以前よりは神経に近くなっているので凍みることがあります。

それでも歯髄自体が象牙質をつくり(二次象牙質)その刺激から自身を守ろうと防御の機構が働くのですが、骨を作るくらいの速さで作られるので時間がかかります。

虫歯の取り残しが無くても、しばらくは凍みることがありますが、徐々に軽快していくようであれば心配は無いです。

しかしどんどん凍みがひどくなるとか、熱いものが凍みだしてくるようだと神経を取る必要がある場合も出てきますので詳しくはご相談ください。
 


歯髄が入ってくる根尖孔の大きさの状態や、象牙質の硬さによるのかもしれませんが、凍みるのにはかなり個人差があるようです。

歯軋りなどの習慣がある人で歯の咬耗があったり、歯質が硬い人や根管が細い人などは知覚過敏の症状が出やすいように臨床的に感じますので、根尖孔が狭く根管が細い人は刺激によって神経がダメージを受け、歯髄腔内の組織がうっ血状態になると十分な酸素が組織に運べないので炎症からの回復力が弱いため、不可逆的変化が起こってしまうのかと個人的には感じていますが詳しくはわかっていないようです。

差し歯は凍みるの?

 

患者さんからの質問です。

 

「差し歯が凍みるんだけど、差し歯にしてるのに凍みるんですか?」と言う質問をいただきました。

 

硬質レジン前装鋳造冠というもののことを指して言われていたので、被せ物をしている歯のことを差し歯といわれていたのだと思いますが・・・

 

先ず歯に被せ物をするのはなぜか?をお話しますね。

 

 

 

一般的に虫歯になってその虫歯が大きくて歯の中の神経(歯髄)まで虫歯が進行してしまうと痛みが出て、神経を取らないといけなくなります。

 

神経を取ると、残っている歯は虫歯が進行しているためにあまり残っていないことが多いです。

 

また、神経を取った歯と言うのは乾燥してしまうので破折してしまいやすくなります。

そのために土台を立てて、その上に割れないように被せ物をすることになります。

 

一般的にこのような作り方の被せ物のことを差し歯と呼んでいると思います。

 

しかし、同じ被せ物をしても、神経を残して全体を覆うようにかぶせ物をする場合もあります。

 

全体(全周にわたって)に虫歯があったが神経を取るまでは深くなかった場合です。

 

そのときは神経を残したまま先ほどと同じ被せ物をしますので(外の被せ物は同じです)、見た目は差し歯と変わりませんが、中の神経(歯髄)は残っているので、凍みる可能性はあるのです。

また、まれですが、神経を取った歯なのに凍みると訴えられることがありますが、それは別の歯が凍みるために神経の走行からそう感じてしまう関連痛の場合もあります。

ひとつひとつ原因の可能性をつぶして治療していくことになりますので、詳しくはご相談ください。

 

インプラントにしてくれ!!

患者さんからの質問です。

 

先日、こんな患者さんがいらっしゃいました。

 

「虫歯がたくさんあって、凍みる、歯磨きするのが面倒だから、全部抜いてインプラントにしてくれ。」

 

どうやらインプラントだとチタンなどの金属で出来ているので虫歯にならないから歯みがきもしなくてもいいと思われてたようです。

 

確かにインプラントは虫歯にはなりません。

 

ですが、もうひとつ歯医者で扱う大きな病気がありますよね?

そうです、歯槽膿漏。 歯周病といわれるものです。

 

残念ですがインプラントは磨かないと歯周病と同じように、インプラント周囲炎と言うものになります。

しかも、インプラント自体に再生能力はありませんので自分の天然の歯よりもメンテナンスが重要です。

 

 

どこでどう捻じ曲がってインプラント万能!!と言う図式になったのでしょうか?

 

「一生もつのか?」と言われることもあります。

 

メンテナンスしだいで長く持たせることは出来ると思いますが、それ無しでは残念ながら無理だと思います。

 

他にもたくさんインプラントされている先生もおられますが、もうちょっとインプラントされる前にしっかり説明されてほしいですよね・・・と思います。

安易に誰でもやってもいい治療じゃない気もします。

メンテなしではどんなに上手くオペしても一生ものなんて言えないですものね。

親知らずは抜いたほうがいいの?

 

 

親知らずのお話・・・

 

 

親知らずを抜いたほうがいいか、そのままのほうが良いか?どうですか?と言う質問をされることがあります。

 

 

親知らずとは奥歯の後に生えてくる真ん中から数えて8番目に当たる歯のことを言います。

近年の人はだんだんと顎の大きさが小さくなってきているので、親知らずが生える顎のスペースが無い場合が多くなってきています。

食事の習慣がやわらかいものを食べることが増えてきたからというふうに言われていますね。

 

 

歯が並ぶスペースが無いとどうしても変な向きに生えてきたり横の歯とぶつかってしまい、横に傾いて生えたり全部萌出できなくなることが多いです。

 

そうするとどうしても歯肉が被ったままで機械的に歯ブラシで磨けないようなことが起こります。

 

そうなると、親知らずと接している7番目の第二大臼歯も磨くことが困難になり虫歯になるリスクが増えてきます。

 

そのような時は抜歯をお奨めしています。

 

 

「将来的にその歯を使って再生医療したい・・・」といわれることもありますが、もちろん保険が利くような治療ではありませんし、その前に第二大臼歯が虫歯になるリスクのほうが高ければやはり抜歯を勧めます。

 

また移植に使えるんではないかと言う場合もありますが、大抵の場合、移植するにしても抜髄して(歯の中の神経を取って)移植することになりますが、歯根が湾曲して複雑な形態をしていることが多いですので抜髄自体かなり難しいことも多いです。

 

まっすぐに生えていれば残しておくことも意味があると思いますが、水平に傾斜している場合などはほとんどの場合現実問題として抜歯をすることが多いです。

抜かずに残すことをお奨めする場合は次のような場合です。

1:  まっすぐ生えていて、

2:  隣の歯が虫歯になるリスクが少ない

3:  対合歯(かみ合うほうの歯)と咬合している場合。

 

このような条件を満たす場合は保存する方向でお話しすることが多いです。

まっすぐ生えていて、歯根の形態も良好な場合は移植に使うことももちろん可能ですし。

 

症例によって異なりますので詳しくはご相談ください。

 

 

ホワイトニング後に歯肉が痛い

患者さんからの質問です。

別の医院でホワイトニングをしてもらったそうですが、歯茎が白くなって痛くて・・・

今いろいろホワイトニングをされている歯科医院がありますが、スタッフがほとんどやられているのか詳細はわかりませんが気をつけないといけないところです。

オフィスホワイトニングをするときに過酸化水素を用いるのですが、消毒用のオキシドールの約10倍の濃いものです。

消毒殺菌の作用のある過酸化水素ですが、あまり濃度が高いと健全な歯肉も損傷してしまいます。

そのために歯肉に歯肉保護のための樹脂(レジン)を塗って固めるのですがそれが不十分だと過酸化水素を含んだホワイトニング剤がもれてしまいます。

 

少しは浸透することもありますので歯肉と歯の際が白くなることはありますが、表層のみなので、上皮が毎日剥がれては新しく下から出来ていきますのですぐに治って心配することはありません。しかし大量に漏れてしまうと損傷がひどくなりますのでこういった状態になってしまったのだと思います。

そういったことがわかって気をつけてやられていれば問題ないのですが、スタッフだけに任せてしまうとそこまで行き届くかどうか、責任取れるのか?が疑問ではあります。
 


簡単な作業とはいえいろんなものを扱いますので注意が必要です。

衛生士さんがやられているとは思うのですが美容感覚でやられているところもありますが、やるからにはやはりドクターが責任持ってやっていただきたいですね。

C1虫歯は勝手に治るの?

患者さんからの質問です。
C1の虫歯はほっといたら治るの?と言う質問です。

結論から言うと治りません!

まず、虫歯の進行度合いのことについて説明しますね。

C0からC4まであります。

C0:  歯のエナメル質表面のカルシウム分が溶け出している状態で実質欠損は無い状態です(穴は開いていない状態)。表面がチョークのように白く変色している状態です。

歯と言うのは常に食事をしたりするとそのカルシウム分は細菌による酸に溶かされます。
ですが唾液の中にカルシウム分があるので食後にそれが溶けた分を補ってまた再石灰化を起こして均衡が取れた状態になっています。そうすると虫歯にはなりませんがそのバランスが崩れ溶ける方向に進んでいくと虫歯になっていってしまいます。

C0の状態と言うのはまだ再石灰化することによって自然に治癒できる状態です。
フッ素を応用したり、キシリトールなどを利用して再石灰化を促進すれば削らなくても大丈夫な状態といえます。

 

C1:  この状態はエナメル質に限局した実質欠損を伴う(エナメル質内に穴が開いた)虫歯の状態です。
穴が開いて、むし歯菌もエナメル質内に潜んでいますので、そのままの状態では開いた穴はふさがりません。
虫歯の部分を取り除いて詰め物をする必要があります。
幸い、さほど削る必要は無いので、少し虫歯を取り除いて、レーザーで殺菌したりして、光重合レジンと言われる樹脂で埋める治療をすることが多いです。

C2:  この状態は虫歯がエナメル質を超えて象牙質まで及んでいる状態で象牙質と言うのは知覚がありますので無痛で治療するには麻酔を使う必要が多いです。

 

C3:  この状態になると虫歯が歯の中の神経(歯髄まで)まで及んで歯髄炎を起こしている状態になります。 それゆえ神経の治療が必要になります。

 

C4:  この状態は残根状態といわれる状態で、虫歯が歯の根っこまで及んでしまった状態で抜歯をしなくてはいけない状態です。

ざっとこんな感じですので、C0の段階では自然治癒可能ですが、C1になると自然には治りません。  

穴が開いたものは自然には塞がりません。

再石灰化によって自然に虫歯が治癒するのは白濁しているレベルの虫歯の話で、明らかに穴が開いている虫歯が自然に穴が塞がって治ることはないです。

また、「C1虫歯の場合それ以上進行しない可能性はないのか?」と言う話もありますが、進行しない可能性は無いことはないです。溶けるよりも再石灰化する度合いが高ければ進行しませんが、それはその人の口腔内の清掃状態や細菌の種類、唾液の性状や分泌量、フッ化物応用の状態などにより一概に言えることではありません。

ただ穴が開いている部分は普通の状態よりも表面がザラザラしていてプラークなどが付着しやすい状態であることは確かですので虫歯が進行するリスクのほうが高いのではないかと思われます。

詳しくは歯科医師にご相談ください。