良い歯医者選び・・・

大変難しい質問をされました。
良い歯医者さんはどこで見分ければいいでしょうか?
と言うものです。

思わず笑ってしまうほど難しい質問です。

先ず患者さんが考える良い歯医者と、専門科が考える腕の良い歯医者とは少し違います。

腕が抜群にいいとそれが良い歯医者なのか? 患者さんが満足する歯医者なのか?

患者さんが求める満足度はドクターの腕のよしあしや症例の美しさだけではありません。

 

 

一度若い頃プライベートでお友達になった人に聞いたことがあります。

 

どう考えても専門科からすると考えられないような治療をされているところがあったのですが、ものすごく人気がある。「どうしてそこに行ってるの?」と聞いてみました。

 

「先生が玄関まで送ってくれた。」とか

「優しく話しかけてくれた。」

「外でであったときに子供の話をしてくれた。」

「何度も外れるけど、すぐ付けてくれる・・・」何度も外れるには原因があるやろ!ちゃんと根本から治さんかい!って思うのですがね(笑)などなど・・・

まったく治療とは関係の無い答えでした。

 

患者さんの満足度と腕は必ずしも一致はしないと言うことです。

 

すごく流行っている歯科医院と腕が良い歯医者とはイコールではないと言うことです。

 

まあだから専門科に良い歯医者の見分け方は無いですか?と言われたのだと思いますが。

 

もちろん感じよく、人間的にも社交的で、と言うことは当たり前としてお話されたのだと思います。

 

と言うことで、腕のみについてお話しますね。

 

これがまた難しい・・・笑

と言うのも何が得意なのか、どういう分野で良い歯医者なのかということです。

 

歯を削るのが得意なのか?

メスで切ったり、縫合したりするのが得意なのか?

矯正の歯を動かすためのワイヤーを曲げるのが得意なのか?様々です。

 


たとえば歯を削ることだけにおいても、極端な話患者さんによって形成(歯の削り方)が違ってきます。

かみ合わせがどうなのか?
歯の強度はどうなのか? 

噛みあわせがきつい人の場合に強度の弱い歯質を少しだけ残してしまっても破折してしまう可能性がありますので修復物で覆うように設計しよう。

ブラッシングの状態はどうなのか?

ブラシが不得意な人の場合、あまり磨きにくいところに修復物との境目を持ってきてしまうとまた虫歯になってしまう可能性もありますので極力設定しない。

と言った具合です。

いかに速く、丁寧に、きれいに、設計どおりの形成が出来るか。

このときに作る立場にも立たないといけません。技工士さんの立場で見ると技工上のエラーと言われるものがあります。 たとえば模型を作るときに支台歯(削った歯)の切端(てっぺん部分)が薄く尖っていたりすると模型上でごくわずか破折する場合があります。破折と言っても少し磨り減ると言ったほうがいいかもしれませんがその程度です。それでも磨り減ったまま作ると実際にはその磨り減った分だけ元の歯はありますから入らない・・・と言うことが出てきます。そこをわかっていてなだらかにするとか・・・細かい気遣いが必要になってきます。

私の場合はまだ新米のペーペーの頃(笑)、すごくうまい技工士さんとお友達になり、いろいろ教えていただけました。

もちろんいろんな理屈は歯科で学んできたわけですが、実際に現場で作る数は僕たちは技工士さんには及びません。


「技工士に頭を下げて聞くなんて歯科医の恥だ」と言う人もいました。


正直そんな風潮がありましたし、どんなに間違ってても技工士さんはドクターには何も言えないところがあったと思います。

ですがお互いプロフェッショナル同士なので認め合ってお話すればすごく良い関係を作ることが出来ました。
優れているなと思ったら頭を下げて教えてもらうのは別に何の恥でもないですし、出来ないほうがよっぽど恥だと思っています。

ちょっと話がそれました。

それをどうしたら見抜けるか・・・ほとんど短時間で見分けるのは難しいのではないでしょうか?  

近くで見ている専門科、同僚や衛生士、技工士さんならわかるかもしれませんが、初めて患者さんで来られてそれを見抜くのは不可能でしょう。

オペについても同様です。
近くにいて切開するのを見ているとか、粘膜剥離するのを見ているとか、縫合の仕方や手つきを見ていないとわからないと思います。

 

 


なんかわかる方法は無いのか?せめて目安になることでも・・・

 

ですよね・・・では、大体共通する一般的な話をします。

 

 

これはひとつの目安ですが、そういう職人のような歯医者と言うのはすべてを自分で把握しないと気がすまない性格の人が多いです。

ですので・・・

 

一つ目ポイント

 

 

最初初診で来られたときに口の中をチェックしますが、当たり前のことですがドクター自身がチェックしているか?ということが大切だと思います。

 

というのも衛生士が最初にチェックして歯式をとって後でドクターに報告するところもあります。

「次、初診の患者さんで右上の6番、自発痛、抜髄です・・・」と言うふうにドクターがやることをオートメーション化して時間短縮を図っている所もあるようです。

まあベテランの衛生士さんならある程度わかるのかと思いますが・・・どうですかね・・・それこそ変な先入観が入ってしまって診断に支障が出ると思ってしまいますが・・・

 

 

二番目のポイント!

このごろはどこも説明をされるのが当たり前になっていますのでこれも当たり前のことなんですが、レントゲンなどもちゃんと見せてくれて説明されるか?

被せ物をする前に神経の治療をすることが多いのですが、その神経の治療をした後に薬を詰めますが、それがちゃんと入っているかと言うのがレントゲンである程度わかります。

なのでそれを術前、術後と見せて説明できるか・・・インチキしてると証拠が残りますので、ちゃんと見せれることは嘘をつけれませんので重要だと思います。

 

 

 

三つ目のポイント!

説明が理論的か・・・ちょっとむずかしいですが、専門用語でごまかしてないかと言うことです。

現象には原因があります、原因が取り除かれないと治りません。単純なことです。

なぜそうなったのかを説明されているか?と言うことです。

「炎症がありますので薬を出しておきますね」だけじゃなくて

どういうことで炎症が起こったのか?なぜ抗生物質を出すのか?、その後どうするのか?などです。

とりあえずこの三つは大切なポイントだと思います。

 

 

後いろいろネットで調べれば出てくると思いますが、たとえば・・・

「拡大鏡を使用しているか?」など

拡大鏡もいろいろあってただ単にめがねのようなタイプもあります。何もいかにもドラマで出てくるようなライトのついたルーペしかいけないような広告で誤解を招くと思いますが、別に見えれば道具は何でもかまいません。逆に見えても指が動かないと意味がありませんよね?笑

ちょっと長くなってしまいましたが、また気が付くことがあればアップしていきますね。

 

 

 

 

 

元気で明るく・・・

 

昔、沖縄で見つけた面白い看板。

飲み屋さん、スナックのスタッフ募集でしょうか。

元気をくれる看板とでも言いますか・・・私もまだまだ働けるぞって笑ってしまいます。

やっぱり元気で明るいのが一番でしょうかね。笑

良くみると88歳のところが貼り付けてあって・・・どんどん更新してるんですかね?今度前を通ったら確かめてみますね。笑

 

高江洲そば 沖縄 浦添市

 

前にも書きましたが年に一度か二度沖縄にいる親のお見舞いに行きます。
行った時には兄に教えてもらったお店や調べて気になったお店を食べ歩きます。
いろいろ行ってみておいしかったお店をこっそりご紹介しましょう!(こっそりじゃないか?笑)

 

沖縄県浦添市 高江洲そば 

 

ここはゆし豆腐そばが有名です。

地元の沖縄の人も通われているようです。

このゆし豆腐が淡雪のようで・・・優しい味で旨いです。

 

すごく健康にいい気がします。  

沖縄ソバのお店はいろいろありますが、お奨めです。

もう一度行きたいなぁ・・・って思えるところでした。

今度はジューシー(炊き込みご飯)も食べてみよう。

喫茶店 パタパタ  出汐町

 

喫茶店 パタパタさんのランチです。

大学病院南門の近く、出汐町です。二号線の出汐4丁目セブンイレブンの道路挟んで向かい側です。

お昼のサービスランチは700円。

ここは揚げ物、カツ系が旨いです。

ポークカツ、チキンカツなど衣がはがれることなくきれいに揚げられています。

そこにドミグラスソースがかかっています。ボリュームもたっぷりお奨めです。

ポークグリル 和風ジェノベーゼソース

 

豚のグリル 和風ジェノベーゼソースです。

 

1: 豚肉を塩麹と酒に一晩漬けます。

2: ジェノベーゼソースを作ります。今回はくるみとニンニクをつぶしてイタリアンバジルをみじん切りにして塩とオリーブオイルで混ぜました。フードプロセッサーで滑らかになるまでかけるんですが、面倒だったのでまあいいかぁ・・・

それとしょうがもみじん切りで入れています。

3: 1をコンベクションオーブンで火を通して・・・

 

 

 

4: 3を今度はフライパンで表面を焼いて焦げ目を付けます。そこに2のソースと酢、砂糖、みりん、醤油を足して味付けて出来上がり。

 

プチトマトもいっしょに焼いても旨いですよ。

 

ぜひお試しを・・・

詰め物が取れたら・・・

詰め物が取れた場合はどうすればいいですか?と言う質問です。

詰め物が取れば場合は、とりあえず取れたものもお持ちになってください。

 

虫歯になって取れたのでなければそのまま付けれる場合もありますし、昔の治療をどのようにされていたのかの参考になりますから、出来れば一度見せていただくほうがいいかと思います。

 

患者さんによって噛み方も違いますし、どこかが破折していて取れた場合次回再製作するにしても古い修復物は設計の参考になります。

また歯軋りがあったりの場合もどこに強度をもたせようとか、反対側の歯のどの辺りで噛んでいたのかなど様々な情報が手に入ります。

 

すぐに付けれればいいのですが、実際問題として、脱離してくるには何かしら問題があることがほとんどです。

 

中が虫歯になっていたとか、

破折したとか、

形成の形、修復物の維持力が足りなかったとか様々ですので、

やりかえるなければいけないことのほうが多いですが、

それでも仮歯で使えたりすることもありますので、お持ちいただければ幸いです。

寿司 味よし 猿猴橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猿猴橋近くにある寿司 味よしさんです。

今回初めて同僚の先生に連れられてお邪魔させていただきました。

コース料理のみで飲み物込みで税込み一人5000円です。

ひれ酒も含まれています。

 

ホワイトボードに書かれていたお酒のメニューなのでお酒は別料金だと思っていましたが、全部コミコミとは驚きました!

 

お料理も今の季節はふぐもラー油を混ぜたポン酢で出してくださったり、とうもろこしの揚げ物もえびのすり身でつないであったり、豆乳を使った茶碗蒸しだったり・・・お仕事されてますねぇ

しっぽり落ち着いた雰囲気でいただくことが出来ました。

たまたまカープの試合が終わって、みんなもう帰られていた時間だったそうで、いつもは満員御礼だそうです。 予約必至とのこと。

いやー、おいしいお酒をいただけました。満足満足です。

 

関連痛

 

歯の痛みについて

歯の痛みはどこで感じているのでしょう?

歯が痛いといってもそれは実は脳が痛みを感じているのです。

下の奥歯が虫歯になって痛みはじめて、それがだんだんとひどくなって、そのうち上の歯にも痛みを感じるようになったと言う経験をお持ちの方も居られると思います。

もっとひどくなると、どっちも痛くなり、

「どこが痛いのかわからない・・・」といった状況になったりもします。

 

それは実は神経の走行と関係があります。

 

下の奥歯は下顎神経から分かれた神経支配ですが、上の奥歯は上顎神経から分かれた神経支配です。

しかしおおもとは、三叉神経という神経から枝分かれしたもので、痛みが弱いときは神経への信号がどちらのものか脳が判断できるのですが、

刺激が強かったり、長期間になると、どちらからの信号なのか、わからなくなったり、隣同士の神経なので興奮が伝わりどちらの神経も興奮して痛みを感じるようになります。

このように痛みを訴えている歯が原因歯ではない場合があります。

それを良く理解しておく必要があるわけです。

 

以前も「下の歯が痛い」と言う主訴で来られた患者さんがいらっしゃいました。

いろんな歯医者さんに行かれて診てもらったけど治らない、痛みを訴えられている歯の治療も何度もしてもらったが治らないということでした。

診させて頂くと、

下の奥歯の治療も途中になっていたのですが、どうもその歯はそれほどの痛みを出しているようには思えなかったので、

(もちろん下の歯も引きついで治療したのですが、)

「どうも上の歯にも問題があるようだな・・・」ということで、そちらも説明し治療させていただきました。

そうすると上の歯の神経を取る治療をした途端に、まったく痛みが消えたと言うことでした。

この場合はどちらの歯も悪かった症例でしたので、前医の先生も迷われたのかなと思いますが、歯髄症状なのか、感染根管の症状なのかを、良く問診し、判断して、原因の可能性を潰していくことによって判断できるものでした。

 

患者さんの主訴が下の歯と言われているときに、上の歯を治療するにはかなりの説明とその根拠とお話しする勇気が要りますが(笑)、

それも歯科医の努めかなと思います。

痛みが取れたときの患者さんの安堵した顔を見ることができると

ちょっと仕事終わりの一杯が美味しく感じれます。

小さいけど、大きな幸せかもしれません。

歯の中の神経のお話

 

なぜ、歯の中の神経が痛むと神経を取らないといけないのか。

歯の中には熱いものや冷たいものを感じる、また虫歯になったときに痛いと感じる歯髄と言われる神経が入っています。

 

それは歯の根の部分(歯根)の先端部の根尖孔という細い孔のところから歯の中に入っていきます。

 

大雑把に神経と言ってもそれに栄養や酸素を与える神経と動脈と静脈が入っています。

 

炎症を起こすと血管が拡張してしまいます。

 

そうすると孔の大きさは決まっているので血液の通りが悪くなります。

 

そうすると栄養や酸素を運ぶことが出来なくなりますし、細菌をやっつける白血球なども血液を通して運ばれなくなってしまいます。

 

そうなるとその細胞は死んでしまう運命となります。

他の身体の中との違いはこの小さな孔を通って入ってきているので自然には治らないのです。

まあ例外的に小児の乳歯の場合などは根尖孔が大きく開いていますので炎症を起こしても血流が豊富に行き来出来るので永久歯のようにすぐに死んでしまったりは無いので、結構大きな虫歯になってもそれほど痛まなかったりします。

それゆえ乳歯の場合、部分的に神経を取っても(生活歯髄切断)予後がよかったりするのではないでしょうかね。

歯は身体の中で特殊な環境の下にあると言えるわけですね。

ほっといても治らないのはこういった構造上の問題があるようです。

健診をお奨めするのはこういったことも関係しているのです。

歯みがき粉のフッ素とフッ素塗布の違い

歯磨き粉に入っているフッ素とフッ素塗布のフッ素は違うの?という質問です。

市販されている歯磨剤のフッ素濃度は1000ppm以下と決められています。
一般に歯科医院で行うフッ素塗布はフッ素濃度で9000ppmぐらいです。

作用としては低濃度のものは酸で溶けたカルシウムを補う再石灰化作用に関与して、

高濃度のものはエナメル質のハイドロキシアパタイトに作用してフルオロアパタイトを形成して歯質の強化に関係していると言われています。

少し作用が異なるようです。

虫歯のリスクが高い人にはどちらも有効だと思われます。